数年おきの環境の変化で、何かとストレスの多い転勤生活。
新しい土地にようやく慣れてきた!と思っていたらまた転勤…そんな経験のある方もたくさんいますよね。
もちろん、一番大変なのは転勤族本人であることは百も承知です。
でも、でも、転勤族の妻(=転妻)だってやっぱりツライんです。
この気持ち、何とかしたい!
転妻に必要な5つの心得
泣くのは昨日でおしまいって決めてたのにな〜
やっぱつらい
札幌の実家に帰ろかな。もう嫌だな。どんどん落ち込んでいく。何が辛いって引越しの諸々もそうだけど、幼稚園の座布団頑張って縫ったり、今までのママ友付き合い全て無駄になった事と子供の精神的なこと。これからずっとこんな生活が続くの?— れいちぇる®︎3y@反緊縮 (@20kg95645865) March 17, 2020
私の夫は転勤が多くて、もちろんそれを承知し結婚したけど、生活してみたらすごく大変で、自分の人生を楽しむのに一苦労している。家も選べない仕事も定期的に辞めなきゃならない友人とは遠く離れている。私はこのことをどうしても「仕方のないこと」と思えない。
— ふるり (@FururiMama98) September 18, 2017
世の転妻たちの悲痛な叫びが聞こえてきますね…。
ということで、転勤歴の長い私がストレス解消のポイントとして以下の転妻に必要な5つの心得を解説していきます。
1.転妻の心得①郷に入っては郷に従え
2.転妻の心得②人間関係の構築は急ぐべからず
3.転妻の心得③おひとりさま時間を楽しむ
4.転妻の心得④何事も頑張りすぎない
5.転妻の心得⑤いつでも引っ越せる覚悟を持つ
転妻の心得①・郷に入っては郷に従え
まずはキホンのキ、超有名なことわざです。
郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)
住む所の習慣に従うのが処世法である
(出典:現代国語例解辞典【第二版】/発行:株式会社小学館)
転勤族は最初の印象が肝心。
前の場所の常識をそのまま新天地に持ち込んでしまうと、気付かないうちに「失敗した~!」となることがあります。
近隣の人たちと良好な関係を築くことが、その土地で上手くやっていくための第一歩。
まずは周囲の雰囲気などをじっくり観察し、ここはどういった土地柄なのかということを掴んでいきましょう。
これまでの経験上、特に気を付けるポイントを順番に3つ挙げていきます。
ゴミの分別と出し方には要注意!
ゴミの分別と出し方は、住む自治体によってかなり異なるもの。
数々の土地を渡り歩く転勤族にとっては、毎回気を遣う部分です。
引越しが終わったら、まずは自治体のゴミ用の冊子を見たり、ゴミ分別アプリをダウンロードして、正しい出し方を確認しましょう。
音の許容範囲を把握する
日々生活していると、さまざまな生活音が出ます。
住まいの居住形態にもよりますが、特に集合住宅に住む場合は少し慎重になったほうがいいですね。
・洗濯機や掃除機は何時頃までOK?
・子どもの声や足音はどの程度出してもいい?
・テレビやオーディオ機器の音はどの程度聞こえるもの?
など、この辺りは多くの人が気になる部分。
最初の頃は周囲の様子がよくわからないので、生活音は極力控えめにしましょう。
生活に慣れてくると、だんだん他の住民たちの許容範囲がわかってきます。
どうする?ご近所付き合い
我が家はこれまで地方、都市部、海外で暮らした経験がありますが、近隣の人たちとの関わりは場所によって全然違いました。
交流がぼぼなくて淋しく感じたこともありますし、逆にお付き合いが濃すぎて息苦しく感じたことも。
どんなお付き合いでも一長一短なので、どちらのほうがいいかはわかりません。
人によって感じ方も違いますしね。
ただこれまでの経験から、我流で通すのではなく、その土地のお付き合いの仕方に合わせるのがベターだと私は思います。
転妻の心得②・人間関係の構築は急ぐべからず
新しい環境になるたびに思うのですが、その土地での生活が楽しいものになるかどうかは気の合う友人に出会えるかどうかで決まると言っても過言ではありません。
夫今日忘年会なんだけど、
夫ばかりが転勤する度に社交の場を広げられて、妻ばかりが転勤する度に孤独になっていくって、転妻あるあるですか? #転勤族 #転妻— 川島さざら@3歳長男&11月新生児 (@szrkwsm) December 28, 2019
転妻は基本的に孤独なので、新天地へ行くとどうしても早く仲の良い友人が欲しい、と思ってしまいがち。
そして出会った相手と急速に距離を縮めるという失敗をしてしまうのです。
なぜこれが失敗なのでしょう。
それは、相手のことをよく知らずに仲良くなると、もし「あれ?この人とはちょっと合わないかも」と思っても距離を置きにくくなってしまうからなんですね。
実はこれ、私も経験済みです。
ある土地に引っ越した際、初日から新入りの私にとてもフレンドリーに接してくれた人がいました。
困ったことがあるとすぐに駆け付けてくれたり、周辺情報をたくさん教えてくれたり、とにかく助けてもらっていたんです。
いい人と友だちになれてよかった!と喜んでいたら、そのうちプライバシーに関わることまで聞いてきたり、小馬鹿にしたような言葉を言われるようになりました。
そして私は「何かおかしいな…」と少しずつ違和感を感じるようにいったんです。
そうしたらなんと、その人は周囲の人に我が家のあることないこといろんな情報を話していたことが発覚。
あのときは本当にビックリしましたね…。
この経験から、友人作りに焦りは禁物だと肝に銘じるようになったんです。
転妻の心得③・おひとりさま時間を楽しむ
人間関係をゆっくり構築していくからこそ、自分一人でも楽しめる何かがあるとそれほど寂しさを感じることもなくなります。
でも、一人で何をすればいいの?
そう悩んでしまう方のために、私や転妻仲間たちがやっていることをピックアップしてみますね。
転妻流・おひとりさま時間の過ごし方
・自己メンテナンス系
ヘアサロン、ネイルサロン、エステ、マッサージなど
・女子力高めの体動かす系
ヨガ、ピラティスなど
・ガッツリ運動系
ジムで筋トレ、ランニング、ウォーキング、スイミングなど
&
・アートな娯楽系
博物館、美術館、ギャラリー、映画鑑賞など
・ゆったり散策系
観光スポット、カフェめぐりなど
・おうち時間充実系
在宅ワーク、資格取得の勉強など
ザッとこんな感じ。
おひとりさまからの脱却のために、子どもの学校のボランティアやPTA、派遣やパートなど敢えて人と触れ合う方法もあります。
ですが、ここではあくまでも一人でできることにフォーカスしてみました。
こうしてみるとやれそうなことはいっぱいありますね!
転妻の心得④・何事も頑張りすぎない
転勤族は実家が遠い、古くからの友人も近くにいないなど、何かあったときに気軽に頼れる人がいない、という環境であることが多いです。
特に困るのが、転妻が体調を崩してしまったとき。
子どものお世話もままならないし、家事もできず家の中が回らなくなるんですよね。
私も、息子が小さいときはつい無理をしすぎることが多く、よく体調を崩していました。
実家の近いママ友たちが本当に羨ましかったです。
そこで考え付いたのがザ・手抜き。
つまり、日頃から余力を残して行動することにしたんです。
特に子どもが小さい時期は、とことん家事を手抜きしました。夫の夕食を外食にしてもらったり、掃除は一日おきにしたり。
難なくこなせる人もいるのでしょうが、子育ての大変さは人それぞれ。
残念ながら我が息子は、本当に手のかかる赤ちゃんだったので、私に毎日家事をこなす気力と体力は残りませんでした。
うちの夫はそういった手抜きを全く気にするタイプの人ではないので(代わりにやってはくれませんが笑)、そこはとても感謝しています。
手抜きするにはパートナーの理解が必要不可欠ということになりますね。
転妻の心得⑤・いつでも引っ越せる覚悟を持つ
毎回、人事異動の季節になると飛び交うこの会話。
さまざまな憶測と出所のよくわからない噂に、本人や家族は翻弄されることになります。
が、しかし。
このような噂は、大抵の場合ハズレるものなんですね~。
我が家もこれまで散々そのような噂に振り回されてきましたが、今ではちゃんとした内示があるまでは信用しないようにしています。
とはいえ、転勤の内示はいつでも突然やって来るもの。何度経験しても動揺してしまいますよね。
そこで、突然の内示に慌てないために日頃からやっておいたほうがよいことを3つお伝えします。
①異動の時期が近づいたら、気を引き締める
どんな業界、会社でもだいたい異動の時期は決まっています。(まれにイレギュラーな時期の異動もありますが)
私たち転妻に必要なのは、そういった時期が近づいてきたら、もしかしたら転勤かもしれないという心構えでいることです。
1か所での赴任期間が確実に決まっている会社でない限り、いつ動くかわからない、という認識でいた方がいいですね。
②物を増やさない
転勤族は住む場所によって生活環境も変わるので、その都度必要なものを買い足したりしなければならず、物がどんどん増える傾向があります。
でも、引越しのことを考えたら、決して物を増やしてはいけません。
物が多い引越しは、気力も体力もかなり消耗します。
引越しするとなると諸々の手続き等でただでさえ忙しくなるので、物の整理や処分にはなるべく時間をかけたくはないですよね。
そのためには日頃から必要な物を見極めて買い物するようにしましょう。
使わなくなったら、潔く処分しておくことも大切です。
③引越しマニュアルを作っておく
転妻は、引越しを経験するたびにどんどん効率よく動けるようになっていきます。
どんな土地に住んでも基本的にやることはみんな同じなので、予めマニュアルを作っておけば、転勤の度に右往左往しなくて済みます。
引越しの度に新たに気付いたことなどを加えてアップデートしていくと、いつの間にか最強の引越しマニュアルのできあがり!
さいごに
今回は、転妻が少しでもストレスを少なくして転勤生活を送るための転妻に必要な5つの心得についてお話しました。
転妻仲間のみなさんにとって、何か一つでも参考になるものがあれば嬉しいです。
これからも一緒に、転勤生活を楽しんでいきましょうね。